高周波ウェルダー加工とは、高周波を活用した塩化ビニールを始めとする熱可塑性(※1)のフィルムやシートの加工方法のことです。従来の熱処理加工方法では不可能だった製品づくりを可能にし、プラスチック製品業界のみならず、様々な産業界で活用されています。
熱処理加工には《外部加熱》と《内部加熱》の2種類の方法があります。
ガスの炎やヒーターの熱を利用して素材を溶かし、溶着することを外部加熱といいます。この方法は現在広く出回っている塩化ビニール製品の加工に多く使用されています。
一方、高周波ウェルダー加工は、素材自体からの熱で溶着することで、これを内部加熱といいます。
高周波ウェルダー機に取り付けられた金型と素材が接する部分のみ、高周波によって分子を振動させて発熱させることにより、部分的に溶着することが出来るのです。このように、高周波を用いて分子を振動させることを、《高周波発振》といいます。この原理は、私達の身近にある《電子レンジ》とよく似ています。
また、高周波発振をするのは一瞬ですので、カードケースや、各種カバー、医療用のヒーター等、身近にあるものから、特殊な用途のものまで、様々なものを製作することが出来る上、量産をすることに適しているのです。
※1 熱可塑性…熱を加えることによって柔軟性が生まれ、変形が容易に出来て、冷却すると硬化する性質のこと。
例えば、同じシートや生地を繋ぎ合せる加工として、高い汎用性を持つ縫製加工がありますが、針と糸を使うことで縫い目、縫い代が出来てしまいます。しかし、高周波ウェルダー加工は塩化ビニール等の特徴的な素材を加工する場合、分子レベルで素材同士が溶着されるため、縫製加工では得られない《高い気密性・防水性を損なわない、丈夫な製品》を作ることが出来るのです。
不必要な熱の影響を抑え、内部から均一に加工するため、樹脂の糸引きや、焦げ付きがなく、美しい仕上がりになります。そして金型を使用した瞬間的な溶着加工により、《安定した品質で、早く、大量に》製作をする事に適しているといえます。
高周波ウェルダー加工では、一切火力を使わないため、加工中や加工後に有害物質が発生しません。また、機械の作動音もとても静かなので、騒音による被害もありません。これらのことから、高周波ウェルダー加工が《環境面・安全面・健康面に配慮した加工方法》ということがいえます。
お客さまごとにきちんとお時間をとり、丁寧なご説明を心がけております。お客さまにご納得いただけないままお手続きを進めるようなことは一切ございません。安心してご相談ください。
ウェルダー機:カードケースやハーモニカケース、カバー等の完成品はもちろん部分的なウェルダー(カーテンの窓付け・医療用ヒーター)、縫製と組み合せた物(医療用ヒーター)、印刷と組み合わせた物(タイヤカバー)等の加工も可能!ご要望にあわせてお作りします。
プレス機:厚みのあるフェルト、PP板、ビニールやレザー等の粘着性のある材料の打ち抜きも可能です。
自動裁断機:細かい形の裁断が可能。金型を使用しないので修正も容易です。
裁断から組立まで可能なので、工程ごとに材料を移動する手間が少なく、物流費も削減できます。
当社の社員構成は20代が10人、30代が5人、40代が7人、50代が10人、と年齢もバラバラです。
日本人、中国人、ブラジル人、ベトナム人と、育った環境もバラバラです。
しかしながら、大きなトラブルも無く今日までやってこられたのはお互いに助け合う気持ちと信頼、そしてそれぞれの責任感の強さだと思っています。